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カウンセリングで治療

「適応障害」の治療に聞いて耳にする事が多い治療法の一つに「カウンセリング」があります。
患者が「適応障害」と診断されてから、この「カウンセリング」が行われるまでの具体的な過程を御説明します。

まず最初に「適応障害」に限らず精神疾患の患者には「ストレス」で疲れきった心を休めて、心身の活力を取り戻すのが大切だといわれています。
そのため、社会人なら会社の規則に伴った期間内での「休職」に、学校側が認めた「休学」等の方法を取るのが一般的です。
しかし、ただ自宅や実家などに戻って休んでいるだけでは「心身の休養」にはなりません。
そんな時は、仕事をしている最中には出来なかった自分の好きな事をして、時間を有効に使うのが理想的な過ごし方といえるでしょう。

この様にして原因となった「ストレス」から一定の期間でも離れ、それに合わせて自分の中に「ストレスに対応する力」を取り戻したり、以前より強くなる様にするのです。
この「ストレスに対応する力」や「ストレスへの耐性力」は、個人差があります。

そのため何故に発症者は特定の「ストレス」に対して普通の人より敏感に反応し、心身のバランスを崩して「適応障害」の発症に至ったのか。
その背景を探っていく内に、治療法の一つとして「カウンセリング療法」に行き着く場合もあります。

「カウンセリング」とは、基本的に患者が悩みの種である「ストレス」と、どうすれば向き合えるのか等の「問題」の「答え」を専門医ではなく、本人が思いつくように例やヒントで本人が「答え」に辿りつける様にするためのものです。
そのため「カウンセラー」と呼ばれる人々は、発症者が原因として考えられる「ストレス」について悩んでいる事や、その悩みから生まれる様々な問題を親身になって聞いてくれます。

そして状況を整理して「ストレス」や聴き方になっている自分の考え方を改めながら、
話している本人も気付いていない発症への繋がりを探して、それらを逆に発症者に聞かせる事で考えられる「答え」への道を一緒に探す手助けをしてくれます。

また身内が「適応障害」になった場合は病気に関する理解が必要なのと、接し方に関する注意点があるので医師に「カウンセリング」が必要だと診断された場合、通院の際には「カウンセリング」に同席すると更に理解が深まります。
それだけでなく、医師から発症者となった身内に対する「適応障害」についての接し方や細かな指示を受けられるので同席はオススメです。