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五月病

四月に入学した大学生、または入社した新入社員が、一ヶ月ほど経った五月に身体や精神面の調子を崩すことを一般的に「五月病」と呼びます。
しかし、この「五月病」という呼び名は何時の間にか広まって一般化した名称なので、正式な病名ではないのです。
この「五月病」の正式名称が、タイトルにもなっている「適応障害」なのです。

「五月病」の正式名称だからといって、この「適応障害」は必ず五月になる事はありません。
ですが、入学や入社したての時期は新しい環境に入ったばかりで、そこで受けた「ストレス」に上手く対応しきれず体や心が疲れて「適応障害」を発症する場合があります。

この「適応障害」は「ストレス」を受けてから、大体三ヶ月に発症する事が多いので、大学生が新しい環境に入って直ぐ「ストレス」を受けたなら、五月辺りから症状が出始めるのは当然ともいえます。
ですが、新入社員の場合は五月より六月頃に「適応障害」を発症する場合が多い傾向があります。
これは新人研修が終わり、そこから実務に入リ出すのが六月頃のため、と考えられています。

この大学生の「五月病」や新入社員の「六月病」が、正式な「適応障害」で呼ばれない要因は似通った点があります。
それは「新しい環境が思っていたものと違った」、「思っていより上手く馴染めない」などの環境が変わって受けた「ストレス」と、本人の「ストレス対応力」のバランスが崩れ始めるのが特に多い上に重なっているので「五月病」という呼び名が一般的に広まったのでしょう。
ですが、このバランスを崩した状態は、正式には「適応障害」という精神疾患の一つである事を覚えておいてください。

また、この「適応障害」の身体的な症状としては、「朝起きられない」「疲れやすい」「食欲がない」「めまい」「頭痛」「不眠」「動悸」等です。
情緒的な症状としては、「やる気が出ない」「イライラする」「焦燥感」「不安感」などの何度も訪れる。
もし、この様な症状が一ヶ月も続くのならば、この「適応障害」と疑って専門医の居る病院に行って診察してもらう事をオススメします。