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家庭のストレス

家庭の中のある事が何らかの「ストレス」となって、この病気になる事があります。
この様な場合は、特に家の中で一日の大半を過ごす専業主婦の人が発症する事が多いです。
この「適応障害」・「主婦」という単語を、インターネットで検索すると、医師に「適応障害」だと診断された主婦の方達が、その時の心情を書いているブログ等を数多く見つけられるはずです。
その内容の読むと、発症の心当たりに「お姑さんや近所との付き合い」、それに夫との「不仲」等が書かている事が多いでしょう。

その他にも、昭和六一年頃から認知されだしたのが、定年退職した夫がずっと家に居る事が原因になる「主人在宅ストレス」、その逆に子育てから解放されて虚しさを感じる事から発症する「空の巣症候群」など、主婦にとって居る時間が長い「家庭環境」の変化がもたらす「ストレス」は「適応障害」に限らず他にも似た様な「ストレス性疾患」へ進行するケースがあるのです。

しかし、これは「主婦」に限った事ではありません。
家庭内で起こる変化や人間関係の不和は、主婦だけでなく夫に子供、それから同居している人など「家族」に当てはまるならば誰が発症してもおかしくないのです。
そのため、症状が出た人だけを集中的に治療しようとしても、すぐに完治できない事が多いのです。

なぜなら、症状が出た人は「家族」という濃い人間同士の関わり合いが「ストレス」になっているので、その人だけを治療しても肝心の「家族」に理解や変化が無ければ、症状は再発する危険性が極めて高いのです。

その様な再発を防ぐためにも、「家族」の誰かが「適応障害」の症状を発現した場合は、まず「家族」の在り方を見直す必要があります。
それから表面的な理解しかしていない言葉は、精神的に弱っている人にとっては余計な「ストレス」にしかなりません。
最悪の場合、本人を更に混乱させて症状を重くする事もあるので、きちんと病気を理解するための話し合い場を家族で設けましょう。
そうして、発症した人だけでなく家族全員の精神が安定する様にすれば、治療から完治までの期間が短くなったり、再発する可能性が低くなる可能性が高まります。