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適応障害の薬

「適応障害」でよく目にするのが、「適応障害に効く薬はありますか?」という質問です。
しかし、残念ながら「適応障害」にはこれといった「特効薬」は無く、症状によっては「薬」を処方しないで他の治療を行う場合もあります。
ですが、一般的に「適応障害」になると体だけでなく、精神的にも様々な症状が現れます。
そのため、それらの症状を抑えるために「薬」が処方される事はあります。

例えば、精神的な症状として特に多いのが「うつ状態」になる人です。
このため、よく「うつ病」と間違われたり、同じ様な病気だ勘違いされますが、この二つの全く違うのです。
しかし、この「適応障害」で現れる「抑うつ感(うつ状態)」を「薬」で少しでも抑えた方が良いと専門医が判断した場合は「うつ病」で処方される「抗うつ薬」等が処方される事もあります。

また、別の症状で「不安感」が強く出てくる人は「抗不安薬」が出される時あります。
この様な「薬」の他にも「適応障害」の治療には、発症した本人が専門医や家族と一緒になって治療に向き合う事が大事なのです。
「適応障害」に限らず、精神的な病気は自己判断すると逆に症状を悪化させる事もあるので、互いの信頼関係を念頭に置いて、担当医から処方された「薬」を症状が軽くなったから勝手に飲む量を減らしたり、勝手に飲むのを止める等の行為は絶対にしない事です。
これは「適応障害」の症状を悪化させるだけでなく、再発の原因となる危険があるからです。

もし、色々な情報を見聞きしたり、処方された「薬」を飲んで自分の体や心に何らかの「自覚症状」が出て、その「薬」を飲み続ける事に疑問や不安が出たら、その時点で専門医に相談してください。
そうすれば、自分の病気に対する理解も深まるだけでなく、専門医に質問したり話をするのに臆する事もなくなるので、一人で悩んで考え込んだり、自己判断で失敗しないようになる筈です。