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休職について

病院に行って「適応障害」と診断されたら、最初に言われる最も多い治療方法は「休養を取るべき」です。
これは「適応障害」の発症に深く関係しています。
この「適応障害」は症状が似ている「うつ病」と違い、本人が自覚症状を持ちやすいので原因となる「ストレス」の特定が出来るのです。
そのため、まず原因となる「ストレス」から離れる為に「休養を取るべき」だと言うのです。

例えば「ストレス」の元が仕事であれば、仕事から離れる。
もしくは職場の上司と上手くコミュケーションが取れない為に発症なら、その「上司」から遠ざかり、学校での「いじめ」が原因なら「学校」から離れる。
この様に「ストレス」から離れる、あるいは専門医や周囲と相談して自分に掛かる「ストレス」の重さを軽くするなど「環境の調整」が必要な事もあります。
例を挙げると、原因が「職場」にあるならば、その人が配属されている部署を変える「配置転換」が「環境の調整」になります。

この他にも、「休職」や「休学」をして、原因となる「ストレス」から離れる様に言われるでしょう。
しかし、専門医の診断でも簡単に「休職」や「休学」等できないと思うでしょうが、この「適応障害」という精神的な病気は早めに対処する事が大事なのです。
初期の症状が軽いからと油断して、休みを取らずに放置していると症状が増えて、最悪の場合は「適応障害」より重い精神疾患に進んでしまう事があります。
それを避けるためにも、「休職」や「休学」が必要だと診断されたら、周囲に理解してもらい一日でも早く休める様に対処した方が賢明です。

そのため、発症した本人だけでなく「家族」も「ストレス」から離れる事の重要性を理解してもらう必要があります。
「休職」や「休学」をしている間は、それまで「ストレス」を受けて体や心に出ていた症状を改善するだけでなく、心に余裕が持てる様にする事も大切です。

「休養」といっても単に動かずに「安静」にする「休養」ではなく、自分の趣味など好きな事に時間を使い、失っていた意欲を取り戻す事も「ストレス」から離れる理由の一つです。
「休養」を十分に取れば、それだけで他の治療の効果も高まる場合もあります。
仮に十分に意欲も体力も回復しないままに復帰すると、一時は「適応障害」が収まっても再発する危険があるので、焦らずに十分な「休養」を取ってください。