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適応障害に似ている病気

「適応障害」に似ている病気として有名なのは「うつ病」です。
しかし、「ストレス」が原因で発症する精神的な病気は他にもいくつかの存在するのです。
まず、何らかの「ストレス」が原因で発症する点を中心に症状が「似ている病気」としては、この「適応障害」の他に「急性ストレス障害」と「外傷後ストレス障害(別名:PTSD)」があります。
しかし、似ていても違う病気なので、異なる点はあります。

「適応障害」になる原因は「ストレス」ですが、この「ストレス」の内容に注目すると他の病気との違いがよく分かります。
何が「ストレス」になるかは個人の「受け止め方」や「対応力」によって異なります。
例えば、「急性ストレス障害」や「外傷後ストレス障害」は個人差を越える「心理社会的ストレス」によって発症します。
この「心理社会的ストレス」とは、大きな自然災害や肉親の急死、他人に殴られたり、性的な暴力を振るわれる、または監禁など、外から心に対して受ける激しい「ストレス」の事です。
「心理社会的ストレス」が原因で発症する「外傷後ストレス障害」は、別名の「PTSD」のほうがテレビなどで取り上げられている事が多いです。

また、発症する期間も病気によって差があります。
まず、「急性ストレス障害」は原因となる「ストレス」に遭遇してからだいたい四週間以内に症状が出始める場合が多いです。
これは「適応障害」が三ヶ月以内と定義されるのに比べて発症は早いので、同じ様な症状でも専門医が見れば「急性ストレス障害」だと分かるのです。
「PTSD」に関しては、「ストレス」を受けてから四週間から三ヶ月以内で発症するといわれています。

他にも症状でみると「適応障害」は「抑うつ感」・「焦燥感」・「不安感」が代表的な症例ですが、「急性ストレス性障害」や「PTSD」は「感情の麻痺」・「現実感消失」などの心と体が離れてしまう様な「解離性症状」が特徴です。
または「ストレス」の原因が何かの刺激で、その時の感情や身体経験を再現されてしまう「フラッシュバック」と呼ばれる再体験など特徴です。

この様に他の病気も「ストレス」が原因となって起こるという共通点を持ってはいますが、「急性ストレス障害」や「PTSD」は、その症状などから「不安障害」という病気に分類されます。