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適応障害を生むピープルポイズン

「ストレス」から体と心を守るための方法の一つの中に、外から何か強い圧迫感を受けた際に一時的に思考や行動が出来なくなる状態になってしまう事があるそうです。
これはそのまま「適応障害」の症状にも当て嵌る事でもあります。

例を挙げると、AさんがBさんに対して何かについてBさんが嫌だと感じる言葉を言ったとします。
AさんはBさんに対して「どうしてこんな事ができないのか」と怒っています。
そんな風にAさんがBさんに対して何度も怒って、怒鳴ったりする事が続くとBさんは少しずつ判断能力を失い、自分で考えたり行動したり出来なくなる事があるのです。

この様な場合は多くがBさんがAさんに対してではなく自分に腹を立て、自分を責めたり他人に見られいると意識しすぎて誰とも話せなくなる事が多いのです。
Aさんにしてみれば、自分がBさんが思考や行動する力が低下しているので指示した内容が出来なくなったとは考えず「出来ないBさんが悪い。怒られたくなければちゃんとやればいいのに」と思っているとします。

そうなるとBさんは更に自分を責めて、周囲に自分の抱えている悩みを打ち明けないまま孤立して、そうして遂に「適応障害」になってしまいました。
Aさんにしてみれば、自分がBさんを「適応障害」にした「加害者」だという意識はないでしょう。

ここで質問です。
あなたは自分が人の「適応障害」の「原因」になる可能性を考えた事はあるでしょうか。
Aさんの様に「存在自体」が他人に「ストレス」を与えている人の事を「ピープル・ポイズン」と言うそうです。
直訳すると「毒性の人間」という少し怖い感じがする言葉ですが、具体的にどんな人間が「ピープル・ポイズン」かというと以下の項目に当て嵌る人を指します。

・「自己中心的」
・「命令口調で話すことが多い」
・「親しい人にも冷たい態度をとる」
・「愚痴が多い」
・「優柔不断」

この五項目で三項目以上に思い当たる節がある人は、先の「ピープル・ポイズン」である可能性が高いといわれいるので、周囲に発症者が出る前に口調や態度に注意を払った方が賢明です。