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適応障害の再発について

「適応障害」という病気は、その原因になった「ストレス」が何なのか発症した本人が自覚しているので、治療に関しては病院に行くべきか迷う事が少ないのです。
しかし、原因の「ストレス」が分かっているから、その「ストレス」を無くせば完全に治るほど「適応障害」は治療が簡単な病気ではないのが現状です。

たしかに「適応障害」の治療の一つとして、発症の原因になった「ストレス」を無くすか、その「ストレス」に関わらない方法もあります。
ですが、この病気になる人は「ストレス」だけでなく、発症した本人の「ストレス」への対応力が関係してきます。
なぜなら、この「適応障害」とは本人が受ける「ストレス」に対応しきれず発症するのです。

そのため、いくら「ストレス」を無くすか軽減しても、他の事で「ストレス」を感じた時に再発する危険があるのです。
そんな風に何度も再発を繰り返していると、やがて他の病気に発展する場合があります。
最悪の場合になると、再発と同時に更に思い病気に進行する事もあります。

ですが、そこで焦りを感じて治療に過度な要求をしたり、発症前の状態に無理に戻ろうとしない事が重要です。
なので、この「適応障害」は再発する事も含めて一つの病気だと考えないと、治療を始めても、何度も再発させてしまう事になります。

そんな「適応障害」の治療に関して、注意点があります。
多くの精神的な病気では、医師の判断で投薬治療を行う事があります。
そこで薬を飲み続けていく内に症状が軽くなっても、自分で「もう良くなったから」と勝手に判断して「薬を飲まない」、または「量を減らす」等の行為は再発の可能性を高めるので絶対にしないで下さい。

また、「精神科」や「心療内科」で治療を受けている人に多いのが、身内に止められて治療を断念して悪化させてしまう事です。
これは「適応障害」だけでなく、その他にも「精神科」や「心療内科」でしか治療が出来ないのに、それを知った身内や周囲に理解されずに通院を止められ、それが原因で症状が以前より重くなるのです。

こんな事にならない為にも「適応障害」を含む精神疾患の治療には、病気について身内や周囲に理解してもらう必要があります。
そのためには、まず「精神科」や「心療内科」に対する偏見や無理解を解くために一緒に病院に行って医師の説明を聞いてもらう等の行動を行動を起こしましょう。
そうすれば、治療と再発を繰り返す可能性を少しでも下げられます。