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適応障害になりやすい性格

「適応障害」というのは病気は「職場」・「学校」・「家庭」などの「社会的環境」で受ける「ストレス」が原因となって発症すると思われています。
たしかに環境の変化などで受ける「ストレス」が原因の一つで「適応障害」になる事はありますが、全ての原因が「ストレス」だとは言い切れません。
なぜなら、もし「ストレス」が発症する全ての原因ならば、その「ストレス」を受けている全ての人が「適応障害」にならなければ説明がつかない事になります。

しかし、実際は同じ職場や学校、または家庭で同じような「ストレス」を受けても「適応障害」にならない人は沢山います。
そこから考えるに、この「適応障害」とは「ストレス」だけでなく、その人が持っている「ストレスへの対応力」とのバランスが崩れて起こる症状だといえます。

この「ストレスへの対応力」ですが、これは人によって強弱があります。
その強弱には、本人の「性格」が大きく関係している事があります。
この「性格」は善し悪しの事ではなく、「適応障害」になりやすい素因(特定の病にかかりやすい素質)となる「ストレスを受けやすい性格」の事を指します。

その「ストレスを受けやすい性格」とは、一般的に「真面目」・「完璧主義」・「几帳面」・「心配性」・「頑固」・「責任感が強い」など一見すると人として褒められるべき「性格」が「適応障害」に限らず、精神疾患になりやすい性格とされています。

逆に言えば、先に紹介した「性格」や「気質」と反対の人は、ストレスを受けにくいのです。
例えば、何事も無理をせず、自分のペースで物事を進めるのが好き。
または常に前向きで楽観的な考え方をする、時に大雑把な所があり、柔軟に物事を受け止められる。
この様な「性格」の人は、外から受ける「ストレス」を上手く受け流す事ができる場合があります。

しかし、いくら「適応障害」などの精神疾患になりやすい「性格」だからといって、それが「悪い性格」という事ではありません。
「適応障害」を発症して、それを克服するために大切なのは「ストレスの受け止め方」を変えていく事です。
それには変えていこうという姿勢、または意識的な行動が必要になってきます。