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職場のストレス

「適応障害」は社会的環境から生まれてくる「ストレス」と、それを受け止める個人の「対応力」のバランスが崩れて起こる精神疾患です。
そのため、同じ「ストレス」を受けても平気な人も居れば、それが原因で「適応障害」の症状が出てくる人も居ます。

「ストレス」とは人によって好みがあるのと同じく、何が人によって「ストレス」になるかは、その人にしか分かりません。
しかし、この「適応障害」に関しては、職場での「ストレス」が原因で発症する人が多いとされています。

その理由としては、よく耳にする「仕事が上手くいかない」・「毎日の仕事量が多い」等もそうですが、次のような人間関係が原因となる場合が多いの為と考えられいます。

・上司との相性が悪い
・同僚となじめない
・職場でいじめにあう
・職場で会話が無い

この他にも職場の環境的な「ストレス」では、急な転勤や配置転換など新しい環境に慣れなくて「ストレス」を感じたり、不況で定年や老後、またリストラなどの雇用や将来に対する不安なども挙げられます。

これを簡単にまとめると、「会社での人間関係」・「仕事量」・「仕事内容」・「会社の将来性」、これらが全て「ストレス」となっているのです。
この様な職場での「ストレス」が精神疾患の原因の上位を占めることは、平成十四年度に厚生労働省が行なった「労働者健康状況調査」でハッキリと分かっています。

しかし、他の人から見て喜ばしい事が原因で発症する事もあります。
それは「昇給」や「昇進」です。
これは世間一般的には喜ばれる事ですが、それがきっかけで「適応障害」になる人も居ます。
これは「昇進」に伴い、今まで行なってきた仕事の量が増えたり、仕事の内容が変わるなど、環境の変化が発症の原因となるのです。
また、上の立場になると部下が増えたり、接し方が変わったりするので、部下との付き合い方などに悩んで「ストレス」を感じて「適応障害」になってしまうのです。