適応障害ガイド TOP > ストレス耐性とは

ストレス耐性とは

「適応障害」と医師に診断されたら、まず本人に心身ともに「休養」を取らせて、原因となった「ストレス」から遠ざけて負担を減らし、また本人が日常生活で「ストレス」を意識しない様に周囲の環境を整える必要があります。
そうして「ストレス」から離れるだけでも「適応障害」を発症した本人の様子が非常に落ち着いて、身体面にも感情面でも症状がかなり回復する傾向が多いといわれています。

そこで本人は完治したと自信を持って「何時までも休職している場合じゃない」と考えて、周りから遅れたという焦りと共に職場に復帰しても、今度は別の「ストレス」に苦しめられて「再発」という事態になる可能性があります。
世の中には様々な「ストレス」があるので、その全てを避けて生活するのは不可能なのです。

ですから、最初の発症で原因になった「ストレス」を避けられても、今度は別の「ストレス」に苦しむのは当然といえば当然の事です。
そう考えると「原因のストレスから離れる」だけでは「適応障害」の完治は非常に難しいです。
職場や生活の中で「再発」をしないためには「ストレス」と出会っても対応できる力を身に付けなければならないのです。

「ストレス」から離れるだけでも「適応障害」は治りますが、「再発」の予防には本人が持っている「ストレス耐性」を高める治療も必要なのです。
「ストレス耐性」とは簡潔に書くと「ストレスに抵抗していく力」のことです。
この「ストレス耐性」を高めれば「適応障害」の「再発」を防げますが、これはストレス解消方法を持っていたり、元から「精神的な支え」の力があると変わってきます。
つまり個人でも出来る「ストレス耐性」を高める方法には、自分の「ストレス解消法」を探して数を出来るだけ増やす、更に自分の内心を打ち明けられる人を一人でも良いので見つけることです。